目次
黒にんにくの作り方
黒にんにくは炊飯器を使って自宅で簡単に作ることができます。
「黒にんにくの作り方」については、当サイト以外にもたくさんの方が詳しく解説されています。そちらも参考にさせていたがきながら「黒にんにくの作り方」について詳しくご紹介します。
参考にさせていただいたサイトへ移動できるように、そちらのサイトへのリンクを張らせていただいています。ご興味のある方はそちらも合わせてご参考にしてください。
黒にんにく作りをさらっとご紹介
まずは、黒にんにく作りの概要を知りたいという人向けに簡単に一連の流れをご紹介します。
- 掛かる日数は14日~25日程度
- 必要なものは「ニンニクと炊飯器」
- 炊飯器を「保温」にしてほぼ放置
- 熟成中は強烈なニンニク臭が周りに立ちこめる
- 室内ではほぼ無理
- 外に出す場合はご近所の迷惑にならないよう注意する
- 炊飯器はそれ専用のものにする
- よほどのことがない限り大きく失敗することはない
- 出来上がった黒にんにくは2ヶ月~3ヶ月で食べきる
簡単に説明するとこのような流れです。
注意したいのは、「熟成させる期間」と「熟成期間中の強烈な臭い」です。
まず、熟成には14日~25日程度の期間が必要となります。炊飯器の保温機能を使って熟成させるため、期間中は別の炊飯器を用意するなどしなければいけません。
この時点で黒にんにく作りを諦めてしまう人が多いようですが、さらに、熟成期間中は強烈なにんにく臭が周り一面に広がります。室内での熟成はまず無理でしょうし、住宅が密集している地域などの場合は近隣の方にご迷惑を掛けてしまう恐れもあります。
ですので、こういった点を充分に考慮して黒にんにく作り挑んでみてください。当サイトでは、通販で購入できるおすすめの黒にんにくの紹介もしていますが、手作り黒にんにくでも相応の効果が期待できるでしょう。
こちらのページでは、黒にんにくの効果や食べるタイミングなどについて具体的にご紹介しています。作って損してしまわないように最大限に効果を引き出せるようにしておくことをおすすめします。
続いては、黒にんにく作りで事前に準備していくものを紹介します。
黒にんにく作りで用意するもの
黒にんにく作りは「ニンニクと炊飯器」があれば最低限準備OKです。ただ、出来上がりの質を上げるには、「ニンニクの品質」にこだわってみたり、追加で色々なアイテムを使ったりするといいでしょう。
素材となるニンニク
1玉100円~400円程度
素材となるニンニクは、青森県産の大粒の品種のものがおすすめです。スーパーに売られているものは安いものだと1玉100円程度でありますが、青森県産大粒のニンニクは1玉400円程度と少し高めです。「大きい粒」のものほど美味しく出来上がる傾向にあるので、こだわる方はそちらをおすすめします。
炊飯器は5合炊き以上がおすすめ
一度にたくさん作りたいという方は、5合炊き以上の炊飯器なら1kg弱のニンニクが入ります。(大粒のもので10玉~15玉程度)3合炊きなら6玉が限界です。
黒にんにく作りに使用する炊飯器は、
- 臭いがこびり付いてしまうこと
- 2週間以上炊飯器を使えないこと
を踏まえると専用のものを用意するといいでしょう。
過熱部付近の焦げ防止アイテム
加熱部分(底面)に接触しているニンニクは焦げ付きやすいので、それを防止するアイテムがあるといいです。
- 竹かご
- フリーサイズの蒸し器
どちらも100均で売られていますが、サイズがまちまちなのでショッピングセンターかホームセンターで適当な大きさのものを探しましょう。
熟成ムラを防ぐアイテム
熟成中に、ニンニク全体を覆ってやるものがあると熟成ムラが軽減されます。
- キッチンペーパー
- ガーゼ
- 新聞紙
等でニンニク全体を覆ってやると毎日ひっくり返す手間も省けて、熟成ムラも少なくなります。
では、前準備に移っていきます。
黒にんにく作りの前準備
熟成させる前に、ニンニクを皮ごと「お酢に漬けて一晩おく」と、出来上がりの黒にんにくに苦みがなくなり、酸味がいいバランスになるそうです。その後ザルの上で1日干した後に炊飯器に投入します。
参考させていただいたサイト:クックパッド(自家製醗酵黒にんにく)
竹かごやフリーサイズの蒸し器の上にニンニクを並べていきます。こうすることで、過熱部(底面)にあるニンニクの焦げ防止になります。
参考させていただいたサイト:クックパッド(【炊飯器で】自家製発酵黒ニンニクの作り方)
竹かごに載せたニンニク全体をキッチンペーパーや新聞紙で覆うと熟成ムラがなくなり均等に熟成されていきます。熟成中に蒸発した水分を吸収する役目も果たすため出来上がりのべちゃべちゃ感がなくなります。
こちらの方は、キッチンペーパーで覆った上にスプレー容器の中に入れた料理酒をまんべんなく吹きかけることで臭い対策をしています。魚や肉の臭みを消す要領で料理酒を使ってみたそうですが、結果は上々のようです。
参考させていただいたサイト:クックパッド(黒にんにく作り(低臭対策))
ニンニクの収穫時期は毎年、6月下旬ころになります。その時期を過ぎると新ものニンニクが店頭に並びます。新ものニンニクは水分が多いためそのまま熟成させてしまうと出来上がりがべちゃべちゃになってしまうことがあります。
そのため、新ものニンニクは1日干してから炊飯器に入れるようにします。
参考させていただいたサイト:kenharuの(黒にんにくの作り方)
黒にんにく作りの臭い対策
ニンニクの熟成開始から5日~10日程度は周りに強烈なニンニク臭が充満します。かなりキツイのでご近所に迷惑にならないようにすることや、部屋の中で充満させてしまうと大変なことになるので臭い対策は必須です。
臭い漏れしないよう炊飯器を覆う
蒸気口から発散されるニンニク臭はかなり強烈ですが、炊飯器自体を覆うことでいくらかは軽減できます。
- すき間の空いた木の箱
- プラスチック容器
- 発泡スチロール
お酒を吹きかける
先ほども少し紹介しましたが、魚や肉の臭み消しの要領でニンニクに料理酒を吹きかけると臭いが軽減できるようです。
- スプレー容器に入れた料理酒をニンニクに直接吹きかける
- ペーパータオルでニンニク全体を覆う
- さらに料理酒を吹きかける
- 1日寝かせる
- 次の日料理酒が染みたのを確認して保温スイッチON
参考させていただいたサイト:クックパッド(黒にんにく作り(低臭対策))
黒にんにく作りの失敗談
黒にんにく作りはこれまでの内容通りに大体合っていれば、失敗することはないのですが、色々アレンジしてみたりオリジナルの作り方を試したみたりした時の失敗談を公開してくれた方がいますので参考にしてください。
失敗談1
ニンニクを料理に使う時にいつも芯を取っていたので、同じように一欠片を半分にカットして芯を取ったものを熟成。そしたら、黒くなった位で、熟成が完了する前に、乾燥してカッチカチになってしまいました。^ ^
失敗談2
ニンニクの下の硬い部分を熟成後に食べる時に取り除くので、初めからカットしたらどうなるかなとしてみた所…下の部分が皮が無いことになるので、乾燥が進んで、黒く熟成が完成する前に結構乾燥して硬くなってしまいました。
参考させていただいたサイト:クックパッド(炊飯器で簡単★黒ニンニク♪(失敗談も))
以上が黒にんにく作りのご紹介になります。ここからは、私が実際に黒にんにくを作った過程を1日ごとに画像でまとめたのでそちらをご紹介します。
黒にんにく仕上がりまでの過程
ニンニクを炊飯器へ詰め込む。
買ってきたニンニクを炊飯器へ入れていきます。青森県産の大玉Lサイズのニンニクがスーパーで売られていたのでそちらを購入してきました。1玉300円ほどでした。
今回使用した「3合炊きの炊飯器」はLサイズのニンニクを2段重ねにして6玉ギリギリ入ります。1段目は炊飯器の過熱部分に接しているので、焦げ防止で上下を毎日入れ替えるようにしていきます。
1日後
まだまだ、色やニンニクの硬さに変化はありません。早くも炊飯器の周りにはニンニクの強烈臭いが漂っています。
ご近所の迷惑にならないよう、臭い対策は必ずしましょう。炊飯器を倉庫や物置に入れたり、臭いを閉じ込められる木箱などで囲いをしたりした方がいいです。
2日目
炊飯器の上蓋に水蒸気が付いていたので軽く拭きとりました。
今回私が使っている炊飯器は「保温」が自動で切れないタイプなので大丈夫ですが、炊飯器の種類によっては保温のスイッチが勝手に切れてしまうものがあるようです。「保温」スイッチが入ってるかどうか毎回確認するようにしましょう。
みなさんのレビューではかなりの臭いが漏れるようなことを書かれていたのでかなり警戒していましたが、そこまで臭いが放散されている感じはありません。(この時は臭いについて甘くみてました)
3日目
少しだけ茶色っぽくなってきたかな?という感じです。臭いもそこまできつくなってはいませんね。2日目くらいから上蓋に蒸気が付くようになったので毎回拭きとるようにしています。
それと、にんにくと炊飯器が触れ合っている部分にも水滴が付いていたのでそれも拭きとっています。
4日目
なんとなく表面の色が全体的に薄い茶色になってきたように思えますね。臭いは少し落ちついてきたかな?この日は風が強かったので臭いが飛ばされただけかもしれません。
1つ手に取ってみました。多少皮が焦げたような色をしてますね。ある程度水分が飛ばされたようで、生の状態より少し柔らかくなっているような感じでした。
5日目
この日にハッキリと茶色がかってきたなと感じました。しっかり発酵が進んでいる様子です。この日も内釜や上蓋の水滴を拭き取りました。
6日目
全体的に薄い茶色になってきました。まだ臭いはします。ベランダに出る時に部屋の戸を閉めるのを忘れて炊飯器を開けたため、部屋の中までにんにくの臭いが立ちこめてしまいました。外では気にならなくともやっぱり部屋の中に入るとキツいですね。
生の状態の時よりかなり柔らかくなってます。にんにくの表面にシワができて萎(しお)れた感じです。水分が飛ばされているのが感じ取れます。
7日目
カメラのフラッシュをたいて撮影してみると茶色がよく分かります。ちょうど1週間経ちました。まだまだ熟成途中という感じです。明日から1片だけ皮を剥いてにんにくの状態も確認しながら熟成させていこうと思います。
8日目
だいぶ茶色になってます。臭いも少しだけ落ち着いてきたような。今日は皮を1片だけ剥いて撮影する予定だったので早速やってみます。
お~まさかこんなに茶色になっているとは思いませんでした。熟成されてますよね。生のにんにくと比較してみます。
こんなに変わるものなんですね。ちなみに、なぜ白いにんにくが茶色になったり黒くなったりするのかというと、長時間加温することにより、にんにくの中に含まれる「糖」と「アミノ酸」が化学反応(メイラード反応)を起こして変色して甘みが増していきます。
たまねぎを炒める時も茶色くなって甘みが増しますよね。これと同じ原理らしいです。
9日目
臭いはだんだん少なくなってます。でも、この茶色が真っ黒になるのかな?と少し不安になってきますね。
10日目
強いにんにく臭から香ばしい匂いに変化しています。にんにくを毎日触っていると愛着が湧いてきます。フラッシュのおかげで白く見えますが茶色が濃くなってます。
11日目
なぜかここへきて上蓋の蒸気の量が増えました。一気に水分が飛ばされて熟成が進んだのでしょうか?出来上がりが待ち遠しいです。
本日、岡崎屋で注文した純黒にんにくが届きました♪手作りの黒にんにくと岡崎屋の黒にんにくの比較などの記事も更新する予定でいますので興味のある方はご覧ください。
12日目
炊飯器の蓋を開けると香ばしい香りがします。癖になりそうな臭いです。炊飯器を開いてにんにくを整理する日課を持つだけでも毎日の規律の一つになって良いような気がします。
1つだけ皮を剥いたにんにくも熟成が進んでいる証拠か、柔らかくなってきてます。
13日目
炊飯器を開けた時のにんにくの臭いは消えませんね。ずっと同じくらいの強さのような気もしてきました。そろそろ完成の時期に近づいてきました。
14日目
今日で2週間が経ちましたがまだ完成する気配はなさそうです。岡崎屋の黒にんにくはもっとこんがりと焦げたような色だったので少し心配でもあります。うまく熟成できるかな?
皮を剥いたにんにくも、いまいち黒くはなりませんね。これが岡崎屋の黒にんにくみたいに真っ黒に柔らかくなるのか心配です。
15日目
毎日6個のにんにく「上3つ、下3つ」を入れ替えているので熱の加わり方にムラがないと思っていましたが、やはり炊飯釜の過熱部分に近い場所は少し焦げてきますね。炊飯器を開けた時ににんにくの臭いとは別にほんのり焦げたような香ばしい香りが漂うのもこのためでしょう。
16日目
炊飯器を開けた瞬間以外は臭いがほぼ消えたのでびっくりしました。もうそろそろなんでしょうね。楽しみです。
17日目
にんにくの底がすこし焦げてました。中身はまだまだ濃い茶色で焦げてはいないので大丈夫です。この調子だと完成まではもう少しかかりそうです。あと3~5日くらいは必要かな?といった感じです。
こちらもだいぶ濃い茶色になってきましたが、まだまだ黒にんにくではないですね。ちょっと食べてみようかと思いましたが勇気がなくてやめました。明日食べてみようと思います。
18日目
皮の表面が乾燥してます。触るとパリパリしていて少し力をいれると剥がれてしまいます。粒を取った玉はもうボロボロになってますね。でも中身はまだ濃い茶色です。
徐々には黒くなっていっているように見えますが、勘違いでしょうか。持ってみた感触はまだ表面に弾力があり、ぷにゅぷにゅしてます。岡崎屋の純黒にんにくの色や感触にはまだ程遠いようです。
ちなみに完成はここを目指してます。
19日目
水分がほとんど飛ばされたのか、上蓋に蒸気が付かないようになってます。水分が飛ばされたということは、ここから一気に熟成が進むような気がします。臭いもそれらしくなってきました。完成も近いはずですよ。
少しずつ黒みがかってきてますよね?気のせいかしら?
20日目
もうほとんど外観は変わり映えないですね。水分も少ないので蒸気の拭きとりもしていません。炊飯器の蓋を開けるとモワッと臭いが拡がりますが、開けないでいれば臭いはありません。
一気に黒くなってますよね?やはり水分がなくなったため熟成スピードが加速してるんでしょうね。目安の20日を過ぎたことですし、残りの時間は慎重に見守っていこうと思います。
21日目
皮の焦げが目立つようになりましたよね。触ってみると、皮自体はパリパリしていてガチッっと固い感じですが、中身は柔らかくふにゃふにゃしています。熟成させすぎないように、臭いや見た目だけでなく触感も使って慎重にいきます。
どんどん黒くなっていますね。炊飯器を開けた時の臭いがいつもと感じが違います。かなり独特な、なんともいえない臭いで、「熟成臭」とでもいうのでしょうか。
22日目
おっ?真ん中にある皮を剥いた粒が真っ黒になってますね。これで完成かもしれませんね!明日で熟成完了にしようと思います!
手に持ってみるとまだ表面が固い感じがしますが、「柔らかすぎる食感」があまり好きではないので、「これくらいがちょうどいい」とします。岡崎屋の黒にんにくは手で持ってみると黒にんにくの実が手にくっついてくる感じでした。
もう少し様子をみてみましょう。
23日目
正直もう少し熟成するものかと期待しましたが、今回はここで完成とします。
お付き合いありがとうございました。作った黒にんにくは、約1ヵ月程度で全て食べきりました。
参考ページ
黒にんにくの保存と賞味期限 | 長持ちさせる保存方法をご紹介!
黒にんにくを少しでも長持ちさせたいという方におすすめの記事です
黒にんにくの食べ方 「いつでも手間無く食べられる」が黒にんにくの基本です
黒にんにくは1日や2日で劇的な効果を期待できません。続けることが大切です。工夫しましょう!
「岡崎屋 純黒にんにく」の口コミ、購入レビュー
モンドセレクション最高金賞8年連続受賞した本物を体験しました